下肢静脈瘤



下肢静脈瘤とは  静脈瘤の症状・原因・病態・分類


下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤は下肢(あし)に青筋(静脈)が浮き出す病気です。心臓から送り出された血液は動脈を通って足先まで流れます。そして、足で使われた血液は静脈を通って心臓にもどります。ところが、下肢静脈瘤の状態では一部の静脈で血液が足に逆流して戻ってしまいます。                                                    このため・むくむ ・静脈が張って痛い ・足がつる ・足がだるい ・足の湿疹が直らない ・色素沈着や潰瘍ができるなどがおこります。


下肢静脈瘤の原因

足の静脈には血液は、弁があるので立った状態でも重力に逆らって上の方向にだけ一方通行で流れます。妊娠・出産、立ち仕事などによりあしの静脈の弁に負担がかかると静脈の弁が壊れてしまいます。弁が壊れると立った状態では静脈は逆流してしまいます。そのため下流の静脈には圧がかかり、静脈は太くなり蛇行するようになり静脈瘤ができてしまいます。

下肢静脈瘤の治療方法

下肢静脈瘤はただちに生命にかかわったり、あしが壊死したりする深刻な病気ではありません。そのため静脈瘤があったら必ず手術をしなければいけないわけではありません。
しかし、一方、飲み薬で治ったり、自然に治ったりする病気でもありません。
手術の適応となるのは、
・むくむ、だるい、痛いなどの症状がひどい
・外見を良くしてスカートがはけるようになりたい
・うっ血性皮膚炎、潰瘍を起こしてしまっているなどの場合です。

・弾性ストッキングによる保存的治療

軽症の場合や手術を希望しない場合下肢全体を圧迫することで静脈の逆流を止め、症状の改善や静脈瘤の進行を遅くします。

・高位結紮+硬化療法

比較的軽症の静脈瘤の場合にこの方法が適応になります。足の付けね、膝周辺の 23箇所を約1cm切開し、静脈を結紮します。 枝は硬化療法で治療します。下記の他の方法に比べてやや再発率が高くなります。

・ストリッピング手術(局所麻酔+静脈麻酔、日帰り)

 伏在静脈が比較的軽度で、日帰りでの治療を希望される場合には局所麻酔で伏在 静脈 を抜去します。枝は後日、 硬化療法で治療を行います。

以上のどの手術方法も保険適応になります。

 ・レーザー治療

伏在静脈を抜きとったり結紮する代わりにレーザー光線の出る カテーテルを伏在静脈に挿入して焼いて閉塞させる方法です。
体の表面のみからレーザーを当てる皮膚のレーザー治療とは異なります。
高位結紮より再発率は低く、ストリッピング手術に近い効果が 得られるとされています。

保険適応となりました




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