肝硬変、肝炎のお話

あなたの肝臓は大丈夫?

春は別れと出会いの季節、お花見、歓送迎会が多くなりお酒の機会が増えます。
春は木の芽時、実は漢方の教えでは、肝臓が疲れる季節なのです。
あなたは肝臓大丈夫?肝臓は腹部の右上に位置する体内で最も大きな臓器(成人男子で約1.2kg、女子で約1kg)で、内部は細い血管が張り巡らされています。
また、非常に再生力が高く、健康な肝臓であれば2/3を切除してもほぼ元の大きさに戻ります。

肝臓の主な働きは、まさに体内の化学工場と言えます。

*代謝:食べた物を人間の体に合う様に作り変え、栄養素(アミノ酸、糖類、ビタミン等)を蓄えて、 必要に応じてエネルギー源に作り変えて体内へ送り出します。
*解毒:老廃物や薬剤、アルコール等の体に有害な物質を、無害な物質に分解します。
*胆汁の合成:栄養の消化や吸収に必要な「胆汁」を合成します。
胆汁:主な成分はビリルビンと胆汁酸。
「ビリルビン」は赤血球中にあるヘモグロビンが老化・分解してできたもので、「胆汁酸」はコレステロールからできています。胆汁は一度胆嚢にためられて、食べ物が入ってくると十二指腸に分泌され、消化酵素が脂肪を消化・吸収するのを助けます。

肝臓の病気

肝臓の病気には、肝炎(ウイルス性、薬剤性、アルコール性)、肝硬変、肝癌等さまざまなものがありますが、日本ではウイルス性肝炎が約80%を占めるといわれています。
肝臓の病気にかかってもすぐには症状が出にくいことから沈黙の臓器といわれます。
また肝炎ウイルスに効く薬はあっても肝臓そのものに効く薬は殆ど無いので悪くなる前に対処する事が重要です。 ◆肝硬変◆ 慢性肝炎が長く続き、肝細胞が繰り返し破壊されることで肝臓のもつ再生力が追いつかなくなったり、肝臓に線維組織が増えたりして(肝細胞の線維化)肝臓が徐々に小さく硬くなり、機能が低下した状態。さらに進行して肝臓癌へと至るケースもあります。
◆ウイルス性肝炎◆ 肝臓の細胞(以下、肝細胞)にウイルスが感染し、ウイルスが増殖して炎症が生じ、急性肝炎を起こします。その後、ウイルスの種類等によってはウイルスが排除されて治ることもありますが、ウイルスが完全になくなることは少なく、炎症が慢性化する慢性肝炎へ移行することが多く見られます。
慢性肝炎になると、肝硬変、肝臓癌へと進行することもあります。
ウイルスが体内に侵入すると、免疫反応(体を守るために異物を排除する働き)によりウイルスを排除しようとする結果、ウイルスだけではなくウイルスを含む肝細胞まで攻撃してしまうことにより炎症を起こします。 先ほども申し上げた通り、肝臓は機能の殆どをやられるまで音を上げません。 気付いた時には遅いです。我慢強い奥さんのようなもの?! 出てった時にはもう遅い熟年離婚にならないよう気をつけて! 病院で肝臓が悪いと言われた時には赤信号、弱っている黄色信号で見つけるのが大事!

肝臓の黄色信号はからだのサインとなって現れます。

肝臓へは頭から右肩を通って肝臓に血液が帰ります。
つまり、肝臓が疲れて交通渋滞していると、

----肝臓から上の部分では----
・イライラする
・不眠
・目が疲れる
・白目や肌が黄色くなる
・顔が黒くなる 
・頬骨の横にシミができる(肝班)
・歯茎が浮く  
・右肩が凝る
・手のひらにポツポツと紅い斑点が出る(女性ホルモンが細い血管を拡張させる)
 ----肝臓から下の部分では----
・胃がむかつく  
・へその周りに血管が浮き出す 
・腹水が溜まる  
・尿の色の変化(赤茶色やコーラのような色になる)
・痔の症状がある  
・こむらかえり(筋肉痛が治らない)
 ----全身では----
・疲労感  
・食欲低下  
・味覚鈍化  
・いびきがひどいなど

以上の症状があれば肝臓が疲れているかも?
肝臓に良い食べ物は何でしょう?
店頭でお話していると肝臓が弱い方は酸っぱい物が苦手か沢山食べているかのどちらかです。
漢方の考え方では五臓色体表という考え方があります。
肝には酸っぱい物がいいとされています。妊娠したら酸っぱいものが欲しくなりますよね?
これは妊娠によってお母さんが赤ちゃんの分のおしっこやうんちなどの排泄物まで肝臓が解毒しなければいけなくなるからです。
酸っぱいものを自然と肝臓が欲しているからです。
逆に酸っぱいものが嫌いな人はとらないために肝臓が弱くなっているの可能性があります。また五臓色体表によると逆に辛いものは肝臓を傷めるのでご注意を。。。。
さらに青い物が肝臓の助けをします。野菜や青汁、大麦若葉がお奨めです!!!また西洋医学的にはタウリンや高蛋白低脂肪がベストでしょう。鶏のササミなんかお奨めです。
但し肝性脳症の方は逆にたんぱく質の取りすぎはアンモニア脳症の原因となるので注意が必要です。
ウイルス性肝炎の方は鉄分がウイルス増殖を助けますのであまり取らないように!肝臓は右を下に横になっている時が一番血液が流れます。安静にする時は肝臓を右下に!
手遅れになる前に予防と養生をお願いします。
飲み過ぎちゃ胃肝臓!
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